こんにちは、ぴんちゃんママです。
皆さんは献血に行っていますか?
中には行ったけど、断られました。
という方もいるかもしれません。
献血をするにはいくつかの条件があります。
その基準が厳しいと思う方もいますが、
厳しいのには理由があります。
今日は、どういった基準があるのか
「献血の採血基準」について
お話をしていきたいと思います。
献血の目的
病気の治療や手術などで血液を
必要としている人がいます。
輸血に使う血液は、
人工的に作る事が出来ないので
献血が必要になります。
誰の血液でも良いわけではなく、
違う血液型を輸血すると
体の中で攻撃してしまい
大量の血液が壊れてしまいます。
献血啓発アニメ
血液の働きとは?
- 酸素を運ぶ
- 栄養を運ぶ
- 怪我をした時に血を止める
- 細菌やウイルスを退治する
血液製剤について。保存期間についても
血液の中には生きている
細胞が入っているので
長期間保存する事ができません。
そのため、多くの協力が必要になります。
献血された血液の種類や保存期間
全血製剤
採血後21日間
赤血球と血漿成分を同時に
必要な場合に使います。
赤血球製剤
採血後21日
輸血で使われます。
血小板製剤
採血後4日間
血が出やすい場合に使われます。
血漿製剤
採血後1年間
止める因子が不足していたり、
血が出やすい場合に使われます。
血漿分画製剤
血液からアルブミン製剤や
免疫グロブリン製剤などの薬を作ります。
この薬は血友病や川崎病、
やけどなどで使われます。
輸血用製剤に比べて有効期限が
長いというメリットがあります。
何歳から献血が出来るの?
献血内容 | 男性 | 女性 |
200㎖ | 16歳~69歳(45Kg以上) | 16歳~69歳(40Kg以上) |
400㎖ | 17歳~69歳(50Kg以上) | 18歳~69歳(50Kg以上) |
成分(血漿) | 18歳~69歳(45Kg以上) | 18歳~69歳(40Kg以上) |
成分(血小板) | 18歳~69歳(45Kg以上) | 18歳~54歳(40Kg以上) |
※60~64歳の間に献血経験が
あれば65歳以上でも献血が出来ます。
献血が出来ないヒト
献血が出来ない主な理由を記載しています。
詳細は赤十字のホームページを見て
確認するようにしてください。
体調不良
・体調がすぐれない
・睡眠不足
・発熱がある
→血液中に細菌やウイルスが
出てきている可能性がある
飲んでいる薬がある(一部問題ない薬あり)
お薬を飲んだり使っていても
支障がなく献血が出来る
場合があります。
・栄養補助食品(サプリメント)
・ビタミン剤
(貧血治療やビタミンKを除く)
・ミネラル剤
(貧血治療を除く)
・漢方薬
(肝臓の病気や風邪、
喘息などは除く)
・市販の抗アレルギー薬
・点鼻薬、目薬、貼り薬など
(広範囲に使用している場合は
献血が出来ない事があります。)
OKな薬でも医師の判断によっては
献血が出来ない事があります。
・下痢止め
・喘息の薬
・抗精神薬
・抗けいれん薬
・ステロイド剤
・免疫抑制剤
・前立腺肥大
・血をサラサラにする薬など
薬を飲んでいる場合は
献血が出来ません。
献血をする事は出来ません。
妊娠中、授乳中(分娩から1年間)、出産・流産後6カ月経過していない
妊娠中は貧血になりやすく、
母乳は血液から作られるので授乳中も
貧血になりやすくなります。
また、産後は、授乳や育児で夜中も
起きたりと生活習慣の変化で
睡眠不足になる事が多く
身体の健康を守るために
献血をしないようになっています。
3日以内に出血を伴う歯科治療
歯の掃除や治療の際に血が出た場合、
口の中にいる菌が傷口から
血液の中に入る可能性があるので
3日間は献血が出来ません。
予防接種を受けた
➡不活化ワクチン
- インフルエンザ
- 日本脳炎
- コレラ
- A型肝炎
- 肺炎球菌
- 百日咳
- 破傷風など
➡弱毒生ワクチン
- B型肝炎
- おたふくかぜ
- MR(風疹・麻疹)
- 水痘
- BCGなど
➡抗血清
- 破傷風
- 毒蛇
- ガス壊疽
- ボツリヌス
1ヶ月以内に病院でピアスを開けた
ピアスの穴の所から細菌などが
感染している可能性があるので
1ヶ月間は献血が出来ません。
エイズや肝炎などのウイルスが
血液の中に入っている
可能性があるので
6カ月間は献血が出来ません。
貫通してピアスをしている場合は、
献血が出来ません。
輸血や臓器移植を受けた事がある
現在の検査方法では
見つける事が出来ないウイルスに
感染しないようにするためです。
現在なんらかの感染や病気がある
というわけではありません。
感染症にかかった
輸血をする人が病気に
感染しないようにするためです。
- 麻疹(はしか)
- 風疹
- おたふくかぜ
- 帯状ほうしん
- 水ぼうそう
- 発熱を伴う下痢
- 1ヶ月以内に肝炎やリンゴ病に
なった人が家族や職場に、学校にいる
- 伝染性単核球症
- リンゴ病
病気にかかった。あるいは現在治療中
- B型肝炎
- がん(悪性腫瘍)
- 血液疾患
- 心臓病疾患
- 脳卒中
- てんかんなど
糖尿病、結核、喘息などの治療を
受けている場合は、献血が
出来ない場合があります。
梅毒、B・C型肝炎、マラリア、エイズ、にかかった事がある。疑いも含む
輸血をする人が病気に
感染しないようにするためです。
無料匿名で検査ができる保健所を
利用するようにしましょう。
6カ月以内に次に項目に該当・該当する人と性的接触をもった
- 不特定の異性と性的接触
- 新たな異性と性的接触
- 男性同士の性的接触
- 麻薬・覚せい剤を使用
輸血をする人が病気に
感染しないようにするためです。
海外にいた
輸血をする人が
感染しないようにするために
4週間は献血が出来ません。
長期滞在の場合は、
1年間~3年間は献血が出来ません。
最後に
献血をするには色々な条件があります。
献血が出来ないからといって
不健康なわけではないので誤解を
しないようにして下さいね。
献血する人と輸血をする人の安全性を
考えて献血には細かい条件が作られています。
条件を満たしている方は是非
献血に協力してほしいなと思います。